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「なにが できるかな?」

 なにができるかな?

Anchor 6

かいもの ぶくろの なかから、

たまねぎ、ジャガイモ、ニンジンが でてきました。

キッチンには こむぎことフライパンの ほかに

ちょうりきぐが ならんでいます。

「いらっしゃい、まっていたよ」

おなべが いいました。

こむぎことフライパンはニコニコして、

「じゃあ わたしたちは さきにコンロへ いっているね」

といって あつい ひの でるコンロへ むかいました。

「はやくキレイになって。

ほら、わたしが すみずみまで あらってあげるよ」

きんぞくの おおきなボールが、

すいどうの みずを たっぷりと だいています。

ジャガイモとニンジンはゴツゴツしているので

ゆっくり みずに はいって、どろを おとします。

キレイになって あがる とちゅうで、ジャガイモが きづきました。

「そういえば、たまねぎが まだじゃないか」

ちかくで みていた たまねぎは そとがわの ちゃいろの かわを

いちまい めくって いいます。

「わたしは いいのよ。ほら なかはツルツルすべすべでしょ?」

「ほんとうにキレイだなあ」

ニンジンが まっかな かおに なりました。

「ほらほら、はやく こっちに ならびな」

まないたが いうので、あらいおわってキレイになった

たまねぎとジャガイモとニンジンは ならびます。

ほうちょうがストトーンと おりてきて、すぐにカットが はじまりました。


 

「たまねぎさんはラインが すてき だからクシがた」

「ありがとう、かわいいわ」

たまねぎは おれいを いって、おなべにスポーンと はいりました。

「ニンジンさんは せが たかいから らんぎり」

「ありがとう、オレッチの このみだよ」

ニンジンは おれいを いって、おなべにドドドッと はいりました。

「ジャガイモさんは おおきくて まるいから

おおきめの かくぎり」

「ありがとう、とてもクールだ」

ジャガイモは おれいを いって、おなべにピョンピョンと入りました。

おなべには、しろいスープと いいかおりが ひろがっています。

なんという おりょうりでしょうか?

シチューになった たまねぎとニンジンとジャガイモたちは、

しょくじまえの「いただきます」に

「どうぞ めしあがれ」といいました。

 

おしまい

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